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 すっかり秋景色の中国山系山行記

広島空港から尾道自動車道、中国自動車道と走り、一座目道後山(1268 m)に登りました。駐車場からわずか標高差 200m、地元の人に人気の山らしくほとんど広島ナンバー、私ら相模ナンバーの真っ赤な車でしかも二人のオバサンなもので、声をかけてくれる方々もおりました。 登山開始からマツムシソウの群落、可愛いったらない。ワレモコウ、ススキも真っ盛りで穂先のエビ色が艶やかで秋です。牧場跡の草原のど真ん中を直登すれば頂上です。風はさわやか、周囲は穏やかな峰が重 なり延々と見渡せ、アルプスのような険しさがなく、これが中国山系の良さでしょうか?下山後、帝釈峡近くの休暇村泊。関東では出回らない比婆産牛ステーキが美味でした。 二日目は比婆山系、神話のイザナギノミコトが葬られた地で御陵、比婆古道等古くから歩かれてきた 道を目指しました。まず吾妻山(1239m)から。吾妻山と名乗る山は各地にありますね。ここは比婆 山に眠るイザナギの墓に向かって「ああ我が妻よ」と嘆いた山とか?天然芝の草原から登山道に入るとブナ林と苔、花はたくさん見られ、イヨフウロ、ママコナ、カワラナデシコ等、頂上まで誘ってくれました。 比婆山へは入り口まで移動します。登り口から今までにない空気感凄い、一気に急登です。ハンパない汗、あえいだ末、ブナ純林が林立した薄暗い頂上には土に埋もれた古い祠の屋根と隣に石囲いの祠があり、静寂そのものでした。時間が押していて下山は駆け降り、その日の宿は昭和天皇もお泊りになった由緒ある四季の宿ひめさ野。しまね牛ステーキ、フォアグラ、ふぐ刺し、伊勢エビ天麩羅、松茸吸いと、これでもかのご馳走に胃もびっくり。穴子寿司はとても食べきれず、明日の昼用に包んでもらいました。次の昼、固くならず美味しく平らげました。たまの贅沢におすすめの宿です。三日目は陽気君も歩いた同じルートで三瓶山です。男三瓶、女三瓶、孫三瓶、子三瓶と昔火山が作ったカルデラに四つの峰が連なる山で、男三瓶が                200 名山、花の 100 名山です。西の原登山口のカ ヤトの原からつづら折りの急登を頑張れば展望が開け、再びカヤトの原の階段を上ると広い頂上にとうちゃこです。日本海も見えました。次の女三瓶までこれでもかと鎖場、ロープのガレ場を下り、一息ついたとこ ろで女三瓶の鉄塔が立つ山頂が見え、登り返して展望台の頂上に立つと、今までいた男三瓶のどっしりした山容と若い森の孫三瓶、頂上は草原のように穏やかな子三瓶が全部見渡せて絶景でした。三瓶山は人にたとえた心情に似ているなと思いました。またまた時間が押して陽気君のような訳にいかなくなり、孫三瓶、子三瓶登頂はあきらめ出雲空港に                向かったのですが羽田行き最終便に整備不良が起きなんと欠航となるハプニングが。帰れないのです。急 遽ホテルや翌日のチケットの手配とカウンターには人が押し寄せ、一人一人違う事情に応対は手間取り、私は出雲駅前ホテルと朝一番の羽田行きが決まり、家と仕事場には帰れないコールと代わりをお願いしたり、気持ちが高ぶって不安な一夜でした。翌日は飛行機はガラガラであの行列の人たちはどう分散したのでしょう。とにかく翌日無事帰宅でき、山行に関しては天気に恵まれ花も多く、それぞれ特徴のある中国山地の山を楽しめましたので満足です。                     

                                 岡部記



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